大人のピアノ初心者は独学でも弾ける?
結論からいうと、大人のピアノ初心者でも独学で弾けるようになります。
ただし、ピアニストも重視している指使いや体の使い方、音色の作り方などは自分一人ではなかなか気づきにくい部分です。
同じ音、同じ楽譜を弾いていても、指や腕の使い方によって音色は変わります。独学では「一応弾けている」ことで間違った弾き方に気づかず、自己流の癖がついてしまうこともあります。その癖が、難しい曲に挑戦するときに上達の妨げになることもあります。
好きな曲を自分のペースで楽しむなら、独学でも十分にピアノを楽しめます。一方で、きれいな音で弾きたい、表現力を身につけたい、さらに上達したいという場合は、レッスンを受けるメリットは大きいでしょう。
まず何から始めればいい?

- 鍵盤の位置(ドレミファソラシドの位置)
- 楽譜の基本的な読み方
- 指番号
- 椅子の高さや座る位置
- 手の形
- 簡単な曲を片手ずつ練習する
- 右手・左手で弾けるようになってから少しずつ両手で合わせる

はじめから難しい曲を弾くより、少し練習すれば弾けそうと思える曲を選ぶと、達成感が得やすくて続けやすいよ
初心者におすすめの教本は?
ピアノ弾きの鉄板教本「ハノン」「バイエル」「ツェルニー」と言いたいところですが、指の訓練や練習曲ですと、続けるのが難しくなりそうなので、ヤマハさん出版の「大人のピアノ悠々塾」をおすすめします。
入門編・基礎編・初級編の3段階で、各教則本、レパートリーの2種類があります。
入門編は、ハッピバースデートゥーユーや、家路、ジングルベルなど、基礎編は、ムーンリバーやJRのCM「そうだ!京都へいこう」でおなじみの「私のお気に入り」など、親しみ深い曲が15曲以上収録されています。歴史とノウハウのあるヤマハさんならではの説明や、CDもついていて、始めやすいと思います。
電子ピアノでも大丈夫?
電子ピアノでも大丈夫。
指の訓練や、楽譜通りに弾く練習をするには電子ピアノで十分です。ですが電子ピアノでは音色や表現の練習をすることが難しいため、上達した時に購入を考えるのも良いと思います。

レンタルピアノという選択肢もあるよ。
月々料金を支払ってピアノを借りられるサービス。弾かなくなったら返却できたり、気に入ったらそれまでのレンタル料金の一部または全部を差し引いて購入できたりするサービスもあります。
※詳しくはレンタル会社によって異なります。
1日何分練習すればいい?
はじめから毎日30分、1時間なんて練習は必要ありません。まず、毎日ピアノを触るところからはじめてみてましょう。最初は5分、慣れてきたら10分、それでも物足りなくなったら少しずつ練習時間をふやしていけば十分です。
朝10分、夜10分と練習時間をわけてもOK。
ピアノの練習は、時間の長さより質が大切です。だらだら弾き続けるよりも、「今日はこの2小節片手ずつ弾けるようにする」「ゆっくり、右手だけを間違えずに練習する」など目的・目標を持って集中して練習することが上達への近道のひとつです。

どうしても練習したくない日はお休みして大丈夫
大人のピアノは、長く楽しんで続けることも大切です。
両手で弾けない時はどうする?
両手でうまく弾けない時は、無理に両手で練習せず、片手ずつ練習してみましょう。右手だけ、左手だけで弾けるようになったら、ゆっくり合わせていきます。
1小節ずつ分けて練習したり、出来なかったら、1拍ずつ両手で合わせてみましょう。リズムが難しい場合は、鍵盤を弾かずに膝の上で左右のリズムだけを練習するのも効果的です。
最初から最後まで通して弾く練習は2割ほどで、出来ないところを取り出して、練習していきます。通して弾いた時に、どこが弾けないか、間違うか確認できます。

弾けるところを弾くと気分が良くなるから、弾いてしまいがちだけど、弾けないところを練習するともっと自信がついてくるよ
独学で行き詰った時は?
両手で弾けない時と同様に、できない部分だけを取り出してゆっくり練習します。とまりそうなほどゆっくりです。一旦曲の難易度を下げたり、別の曲を弾いてみたり、ハノン等の指のトレーニングを目的とした教本を取り入れたりする方法もあります。
ユーチューブで学ぶこともできますが、間違った解釈をしていることに気づけない場合もあるので注意が必要です。
どうしても解決できない場合はピアノの先生にレッスンをお願いすることも考えてみましょう。毎月レッスンに通うのが負担であれば、単発(スポット)レッスンを受けられる教室や先生を探す方法もあります。
先生にみてもらう事で、長く悩んでいたところが意外と簡単に解決することもあります。
まとめ
- 独学で始めるなら、ヤマハ出版の「大人のピアノ悠々塾」がおすすめ、がちがちの練習曲だと続けるのが難しいかも
- 生ピアノでなく、電子ピアノで大丈夫。上達したい人は、購入やレンタルピアノも考えよう
- 練習は時間の長さより質が大切、毎日ピアノに触るところからはじめよう
- 練習はゆっくり片手ずつ→ゆっくり両手で、1小節ずつ細かく分けて練習しよう
- 行き詰ったら、指のトレーニング本を取り入れたり、ピアノの先生にみてもらうことも考えてみよう
簡単な曲から初めて、達成感を感じながら少しずつ時間をかけて楽しむことでピアノを続けやすくなります。慣れてきたら、他の楽器と合奏したり、歌の伴奏をしたり、バンドをくんだり、演奏会やストリートピアノ、ライブ、に参加したりと楽しい時間が増えることでしょう。
今までと少し違った音楽ならではの緊張と楽しさ、達成感、高揚感にも出会わせてくれます。

